Records and remembrance

the report of Masaaki Monden 門田匡陽氏関連の情報を集めています。※非公式

2024-03-16: 門田匡陽 Instagram Live | 文字起こし

情報

2024-03-16: 門田匡陽 Instagram Liveトーク部分について、アーカイブより、一部編集の上文字起こし。

本文

やっほー、久しぶり。えっと今日はね、Pureの発売記念インスタライブということで、いつも通り自分の部屋からやろうということなんですが。

えっと、そう!まずはね、皆さん本当にどうもありがとうございます。3月13日に、Pureが発売されました。13年ぶり?の本名名義でのアルバムということでね。いやー本当に、本当にお待たせいたしました。ありがとうございます。

あのね、やっぱ…、2019年にPoet-type.Mで「Lost Verse(s)」を出してからもう5年ぐらいになっちゃったんだけど、その間ね、まあみんながご存知の通り、コロナ禍とかで世の中が大変なことになっていて。俺もね、その間はいろいろ、音楽をこれから続けていくために、どういう風に勉強していかないといけないのかなとかってことを考えながら、ディレクターとかやったりいろんなことやりながら、こう、音楽の性能?音楽の力っていうものが、なんかどういうふうに持続させたら、誰も傷つかない方法で一生続けていけるかな?ってことを模索しながらこの5年間過ごしてきて。

でね?まあそれで、去年からそんなこと言いながら、ちょっと元気がなかったことも確かなんだよね。コロナの世の中になってしまって、あの世の中の雰囲気というものに、ちょっとやっぱり影響されたのかな?って今となって思うんだけど。やっぱさ、人類にはいろんな、今までもピンチというか、芸術や見えないものの力が必要な時っていうのは、多々あったと思うんだよね。戦争とか震災とか、全部そうだと思うんだけれども。そういう時にさ、やはりみんな、目に見えない芸術の力ってものが、すごくいろんな人の支えになったなっていうふうに思うんだけど。コロナの時に関してはさ、もうライブもできませんよっていうことになって、もう戦い所ががなかったじゃない。なので、ちょっとそれで、こんな世の中になるんだっていうのもあって、結構落ち込んでいたことは確かなんだよね。でまぁ、だからこうやってみんなの前に出れる機会もそんなになくなってしまったし。

っていうのもありながら、なんとかね、Pureっていうアルバムが出せたんだけれども。聞いてくれたかな?結構あの、もらってる感想とか質問とか、聞いてくれている人が多いんだけど、まだの人はぜひ、サブスクでも聞けるし、できればCD屋さんで、モノを取ってもらえるとすごく嬉しいです。

門田匡陽っていう名義で、Pureっていうアルバムのタイトルにしたのは、もうやっぱり…。僕の場合、BURGER NUDSとかGood Dog Happy Menとか、Poet-type.Mとかをずっとやってきて、その間に1枚だけ門田匡陽で名義で、13年ぐらい前に出してるんだけれども。今ね、カムバックするタイミングで、なんかこう…本名以外に肩書きを持つのが、とっても美しくないなと思ったんだよね。もうはっきり言って、俺なんてさ、音楽やめたっていいじゃない?あの、別にこれで食ってるわけではないんだ。これを生業にしてるわけでもないし、その、多分4年間何もやってない人間なんて、今のこのどんどん加速する世の中の中じゃさ、忘れられて当たり前だしさ、もう死んでしまったんじゃないか?みたいな。死んでしまったってあれだよ?物理的に死んでしまったではなくて音楽家としてね。音楽家として死んでしまったと思われてもおかしくないみたいなさ、ところもあったと思うんだけれども。でも、よしカムバックするぞって決めたからには、やめようのない名義でやりたいっていうのがあって。

BURGER NUDSGood Dog Happy Menも5年間ぐらいしかやれてないんだよ、正味。で、Poet-type.Mもまあ、そうなったよね。そうなっているというか、Poetの場合はもうちょっとなんかこう、物理的な問題というか…まあ、Poetを動かすのはちょっと前の事務所の人とかとも相談しないといけないから、めんどくさいからやってないだけなんだけど(笑)門田匡陽でまずは最初に、おととしの12月、羽田空港のライブをTwitterにあげて、それでそこからデモ曲をちょこちょこって Youtube で上げるようにしてさ。でそれで、門田匡陽名義でやったら結構気軽にそういうことができるなっていうふうにひらめいてからはすごく早くって。Poet-type.Mですとかってやるよりかは、門田匡陽ですっつってやればもう、別に誰の手も借りないで済むし。というのもあって、最初門田匡陽名義でスモールスタートしたわけなんだけど。

その時点ではね、本当はアルバムを作る予定はなかったんだよね。自分が作った曲、その時に作ったデモを、できた時にパッパッパってあげていくっていうふうな時代になるのかなとかって、ちょっと思ってて。でもこれは、本当に俺の見積もりが間違ってたというか、それをやっていけばやっていくほど…。そう、最初は過呼吸だったかな?その後「慈しみ」とか「(con)crete」とかあげてって。そしたらば、メールとかで「アルバムが待ち遠しいです」とかってメッセージを、結構もらうようになって。それがね、すごくなんか、嬉しい誤算だったんだよね。なんかもう、みんな別にアルバムとかっていうんじゃなくて、即時的に一曲できたらあげていくみたいなスタイルで、音楽って表現されていくのかな、そういう世の中になんのかなと思ったけど、やっぱみんな、世界観っていうのを一つの1枚のアルバムで作って、その世界の中にいたいんだなっていうのが、すごく伝わってきたというか。とても嬉しかったんですよ、みんなからのメールが。

で、そういうのがあって、よっしゃ、アルバム作ろうって決めてさ。アルバム作ろうって決めてから…、まずね、半分ぐらいはできてて、その残り半分ぐらいは去年作ったんだけれども。あの、自分で一人でアルバムを作る、自分でお金を払ってアルバムを作るっていうのが、実は初めてで。最初どうしたらいいのかなってことも、本当恥ずかしながら、こんな長い間音楽の世界にいるのに、本当にわかんなくって。まず最初に、UKプロジェクトに宣言だけしに行ったんだよ。アルバム作るつもりだって。なんで宣言しに行ったかというと、宣言しないと絶対誰かに言わないと、やめちゃうからなんだよね(笑)誰かにアルバム作るっていうふうに発表して、だからそのつもりでいてねっていうふうに言わないと、俺のことだから絶対に途中で体力が尽きてやめちゃうなぁと思ったから。

まずレコーディング始まる前にUKプロジェクトに挨拶しに行って、久しぶりに。10年…10年は嘘か。バーガーあったからね。でも5、6年ぶりぐらいじゃないかな?に挨拶しに行って。アルバム作るんだっていうふうに言ってさ。そっからもう、ほんと逃げられない状態を自分で作って。で、夏ぐらいからね、アルバムを作り始めたんだけれども。

まあ今、いろんな話をバーってしてしまったんだけれども、Pure、すごく自分では気に入っています。いい曲がいっぱい入っていると思う。なので、もしまだ聞いてなかったら、聞いてほしいです。門田匡陽という名前じゃないと、成立しなかったものだなと思ってて。

ていうのは、この中にはバーガーの要素もあるし、グッドドッグの要素もあるし、Poetの要素も全部入っているのさ。で、やっぱり門田匡陽っていう名前でやる以上、絶対にバーガーの要素もグッドの要素もPoetの要素も絶対に入ってないといけないっていうふうに、最初に決めて、ルールを。だから結構「過呼吸」とか「彼女は、もう」とか…「City Pop」もまあ、なんかバーガーぽいっちゃあバーガーっぽいんだよなぁとか、なんか、マインドとしてはバーガーやっている時のマインドで作って。でね、多分聞いた人はそうだよねと思うと思うんだけど、例えば「すたーてぃんぐおーばぁー」とかめちゃくちゃグッドドッグっぽいし、「極彩色」も大地が参加しているからグッドドッグっぽいっちゃあグッドドッグっぽいよね。「例え話」とかも大地が参加してくれてて。「(con)crete」もバーガーっぽかったよね、ちょっとマインドは。

曲調が、とかっていうんじゃなくて、その曲に曲を作るぞっていう時の温度、温度の持ち方が、BURGER NUDSとグッドドッグとPoet-type.Mで、結構違うんですよ。これ俺はね、芸風を変えてるっていう風に自分の中で思ってるんだけど。バーガーの、BURGER NUDSで曲を作るぞっていう時の精神のテンションて…バーガーもグッドもPoet-type.Mも門田匡陽もそうなんだけど、基本的に俺は、自分のことを無敵だと思っているのね。で、なんで無敵なのかというと、みんなと違うルールで戦ってるから、一人だけしかいないから無敵なんだよ(笑)

で、バーガーの時って、俺は無敵だ、俺の無敵を分かってもらえなくてもいいし、説明するつもりもないっていう風な気持ちでBURGER NUDSは無敵なんだけれども…「Lesson」とかがまさにそうなんだけどね。グッドドッグの場合は、俺たち無敵だな、だってこんなに楽しんだもん、だってこんなに美しいものが見えてんだもん、分かってんだもん、こんな幸せなことないよな、つまり無敵イコール幸せ、幸せイコール無敵って言ったらいいのかな?とかっていうものを音楽で表現しているところが大きかったと思う。特に最初の「Most beautiful in the world」なんてのは、もうテーマがそうだった。で、Poet-type.Mに関しては、まあもう少しパーソナルな、最初単位が1人、個であれば人って無敵じゃない?だって、自由・未来・孤独、全部最小単位の方が濃度が濃くなるでしょう?すべて濃度が濃いんだから無敵だろそれは、っていうような気持ちで作ってて。そう、だからバーガーもグッドもPoetも全部、俺は無敵で、無敵なんだっていう。その無敵の表現の仕方をちょっと変えてるだけなんだけれどもね。だから、今回のPureに関しては、じゃあその無敵3つを全部1枚に入れてしまおうじゃないかっていうような気持ちで作って。純粋、孤高、無敵が1枚に、ということで、Pureっていうものにしたんです。

まあちょっと、こう駆け足で話して疲れてしまったので、ちょっと水を飲みながらみんなのメールを見たいんだけれども。ごめんね、今日はこんな感じでまったりとやりますんで。今来たメール(註:質問箱への投稿)があるから、ちょっとそれを見てみよう。

「リリースおめでとうございます。デモの配信から、アルバムでリリースしていただけて嬉しかったです。ジャケットの意味を教えていただけるとありがたいです。もしかして門田さん本人の写真を加工したものですか」

これはね、実はね、あのー、作ったんですよ、ソフトで(笑)えっと、何で作ったかというと、AIデザインソフトで作ったんだけれども。まあ、いろんなアルゴリズムを入れていくじゃない?自分の中で、この「Pure」っていうものに相当する単語、Pureってアルバムだったらこうだろうなっていうような単語を、いくつか自分の中に秘密のアルゴリズムがあるんだけど、それを入れてって、イラストをAIに作ってもらったものを、色味とか、角度とか、大きさとか、そういったことを友達の Kazuto (註:Kazuto Hamada) っていうやつが調整してくれて。実は、デモの時のPVとか、画像とか、Youtube に投稿しているのも、だいたいそういう感じで作ってて。そう、今回のPureのMV、「City Pop」と「National anthem」に関しては、友達のtai_taiってやつがやっているメタバース集団のVisitoRに作ってもらってて(註:続けて「Blowing Kisses」も同じスタッフで制作・公開されている)。で、そうじゃないデモの音源とかの映像は、俺がそうやって AIとか駆使して作っている。駆使してっていうかごめん、駆使はできてないんだけど(笑)そう、これはね、踊りを踊っているところの表現なんだけど、この手の角度が肝なんです。手と体全体が上に、未来に向かっていて、脈動感があって、希望が持てる構図を作れたので、純粋さを祝福するというか、そういった絵柄になっていて素晴らしいなと思って、これを使ってます。

そう、みんなからの質問もらってるんだけどね。実は、あんまり答えを考えちゃうとつまんないなぁと思って、サラッとしか見てないんだ。

「ミュージックビデオが2つもあり、豪華だと思いました。あのMVは未来の世界だと思われますが、そう遠くない未来でしょうか。ブレードランナー思い出しました」

うん、そうだね、ブレードランナーぽいよね。特に、「City Po」の方はすごくブレードランナーぽいよね。どうなんだろう?でも、未来の世界ってことでもないと思うよ。俺たちはいろんな世界の中を同時進行で生きていると思ってて、特に昔はさ、この、今生きている世界…。今日ね、俺は東(ひがし)東京の墨田区に住んでいるんだけど、隅田区の景色や隅田川を毎日見ながら、地下鉄に乗って渋谷や銀座あたりに仕事しに行くみたいな、そういう景色しか見えなかったけれど、やっぱり今ってさ、もう軸は4つ5つもあるんじゃない?SNSの中の世界だって、これ一つの世界だよ。メタバースの中の世界だって、一つの世界だしね。だから、空想であったりとか現実であったりとかっていうものの境目はもう特になくなっているから、未来は今だと思うし。うん。逆に言ったら、俺たちが子供の時に夢想していた未来の世界なんていうのは、絶対に来ないと思うよ。万博で空飛ぶ車が目玉ですとか言ってるけど、それが世の中に溢れるっていうこともないだろうしね。

でも、いろんな世界があって、そのなかで俺たちが一番接しやすい、分かりやすいSFの世界、SF未来っていうものに関しては、メタバースが今一番近いんじゃないっていう。そこはもう未来ではなくて、現実としてそこにあるものなんじゃないかなっていうふうに思うんですけれど、どうだろう。君が昔の本を読んで、頭の中でその本の景色を空想したらば、それは過去ではなくて、今のあなたが想像する世界だから、それは今だよね、という感じ。うん。

あ、そうそう。ちょっと意外だったのが、「ラストハルマゲドン」についてのメールが結構多いんですよ。「Pure、素晴らしかったです。ラストハルマゲドン、Ayatoriは、今後の中の作品に収録されるご予定はありますか」とか、「ラストハルマゲドンが収録されてなかった理由を教えてください」とか。「ラストハルマゲドンが入ってなかったのが残念です」とかっていう意見が多くて。

えっと、ラストハルマゲドンはね、なんていうんだろうな。「Ayatori」に関しては、もう最初から入れる気はなくって。というのは、もうあれで完成してるから、あのデモ以上に何も変わらないだろうなと思ってて。なので、Ayatoriはまあいいかなって思ってたんだけど、ラストハルマゲドンに関してはね、あの、なんつんだろうな?まあ理由は2つあって、一つは…めんどくさいんですよ、ああいう曲って。いろんなゲームのタイトル言ってるでしょ?だから、メーカーとかに確認とんないといけない可能性があるじゃん。そういうのがもう、最初俺一人でアルバム作ろうと思ってたから、そんなん、いちいち問い合わせするのめんどくさいし、断られたらなんか嫌だしさ。今Youtubeに上げてるのも、アウトなのかセーフなのかって言われたらわかんないんだけど、まあいいじゃない、ばれなけりゃ、って感じなんだけどさ。名前出してるだけだしね。

ラストハルマゲドンはライブでは必ずやっていこうかなって思ってて。ワンマンとかの長いライブでは、BURGER NUDSで言うところの「ハウリングムーン」みたいな、音源化されてないんだけれどもライブではようやるなぁみたいな、そういう曲になったらいいなぁと思ってる。あとね、「一番好きなゲームを3年ぐらい悩んでる」とかっていう出だしなんだけど、好きなゲームはやっぱり変わるからね。うん。2月に「ペルソナ3リロード」ってのが出たんだけど、うわすげー面白いなぁと思って。ペルソナ3ってなんか、プレステ2で前あってさ、2000何年なんだろう?まあちょっと忘れたけれど、バーガーの頃だったっけなぁ?そのぐらい前の話のゲームなんだけど、一回リメイクされて、それもやってて、まあそれは別にうんっていう感じだったんだけど、今回リロードっていうのが出て、それがすっごく面白かったんだよね。ラストハルマゲドンにまた入れないといけない(笑)まあ、そんな感じで。

そろそろ一曲歌ってみよう。うーんと、それにちなんだメッセージがあったはず。

「門田さんこんばんは。Pure聞きました。語彙力がないので最高としか言えないです。特に「Blowing Kisses」がお気に入りです。5月18日のワンマンが今から楽しみです。それで質問になりますが、ラストハルマゲドンは音源化される気はありますか?大好きな曲なので、そのうちにCDで出してくれたら最高です。」

というわけでちょっとね、今日は初めて人前で演奏しようかな、この「Blowing Kisses」を。せっかくだから、アコースティックギターだけだと寂しいので、僕のデモに合わせて演奏します。

(演奏:「Blowing Kisses」)

あー、1番と2番のサビの歌詞入れ替わっちゃった(笑)まあ、こんなこともあるよ。一番最初だからね。「Blowing Kisses」でした。今の季節にぴったりの曲だね。なんかこの曲は本当に、春っぽいと言うか、まあ「長くこじれた春」なんだけどさ(笑)そう、さっきこれまたメールでもらって、読もうと思ったんだけど…。過呼吸みたいな歌詞と、Blowing Kissesみたいな歌詞を書くときの違いを教えてくださいっていうメールがあって。ごめんね、ちょっと探すね。

「Blowing Kissesのように、どこをとっても魅力的な表現が詰まっている歌詞も好きですし、過呼吸のような、シンプルな言葉で最低限の表現をする歌詞も好きなんですが、この2曲では歌詞を書くときの考え方も大きく違うのではないかと思いました。門田さんは、例えば主題や一番歌いたいフレーズなど重要な詞は、どのパートで歌いたいだったり、歌詞における情報量を多くするか少なくするだったりは、事前に考えて作詞されますか?それとも自然に決まるのでしょうか」

っていう、非常に面白いメールをもらったんだけれども。俺の場合は、主題も一番歌いたいフレーズとかっていうのも、ないんですよ、基本的には。絶対に曲の一番最初から歌詞は作ってて、作っていく中で、勝手に物語が進んでくれるっていうのが、正直なところです。なので、その歌い出し…例えばね?「こんなに思いが溢れるなんて 僕には無理」(BURGER NUDS「Lesson」を歌い)。この時点で、これしか絶対考えてないの。絶対にこの時点ではこれしか考えてなくて、「こんなに思いが溢れるなんて 僕には無理」。えっ、なんなんだろう?次は?「幸せ 憎しみ 捨てちゃおう」。この時点ではまだ「今 君は一人でいい」とかもないし、「今 何も許さないでいい」とか、「今無駄にはしゃがないでいい」とか、「ねえまた僕の目に悲しみの正義が宿ったなら」とかっていうのも、一切出てきてないの。だから、次に出てくるのはなんだろう?と思いながら曲を作るんだ。なので、もうめちゃくちゃライブ感。それはもう、バーガーであろうとグッドドックであろうとポエトであろうと変わらなくって、一番最初のワードしか最初は考えてない。

だからえっと、そうだね、「このまっすぐな目 まっすぐ背けた」。このセンテンスまで。このセンテンスまでしか考えてないから、ひょっとしたらば、君の質問に答えるとしたらば、一番最初の出だしが一番歌いたいことなのかもしれないね。そこをまず最初に歌っちゃって、なんでそうなのかっていうのを自分の中で探りながら曲を作っていくみたいな、そういう感じなのかもしれない。だから、「歌詞における情報量を多くするか少なくするか」なんていうのも考えたことないし。これはね、多くのディレクターやミュージシャンや作家さんは、そこをまず最初に考えると思う。歌詞を16分音符でいっぱい詰めていくのか、8分音符で…普通に正常な音符として、こう歌っていくのか、とかっていうのは考えると思うんだけれども。Bメロだけ16分でちょっと詰めちゃおう、バババババーって言葉詰めちゃおうとか、サビは白玉、ってまあ全音符だね、伸ばす音符でうわーっと伸ばした、あーっていう感じでサビは入ろうかとか。とかってこと考えたりとかすると思うんだけど、俺はあんまり、無いな。メロディーとか詩は両方いっぺんに作るんで、どちらか先っていう作り方もできないんですよ。なんで、その非常に原始的な、プリミティブな作り方をいつもしてます。

だから「Blowing Kisses」はそんな感じで、さっきも歌ったけれど、「クールな仕草で 妄想からくる願望は過剰」。ここまでしか最初、本当にないはず。あ、「バレるなら死んだ方がマシだ」ぐらいまであったのかな?で、「え、なんでだろう?なんでそうなるんだろう?」っていうふうに考えていくと、「あ、そうか、こいつなんか好きな人いるんだ」みたいな。そういう人との会話のやりとりの中で、こういうのがあったんだということがわかっていくみたいな。俺はあんま作ってるって感じないんだよね。最初に出てきたパートの謎解きしてるっていうか。

過呼吸」は、バイクでこけそうになった瞬間に全部できたんですよ。お台場で、なんか夜走ってたんだけど、雨が降ってて、つるって、カーブ曲がろうとした時にすごいバンク角がみょーんってなっちゃって(註:バイクでカーブを曲がるとき車体を内側に寝かす角度がバンク角で、おそらく意図に反して角度が深すぎて転びそうになっている状況)、うわ、こける、死ぬ!と思った瞬間に、なんかこう、過呼吸の瞬間からバーっと出てきたというか(笑)。そこにプラスアルファ、自分の実体験も入れているみたいな感じかな。

えーっと、「門田さんは最近本を何を読みましたか」っていうのがあったので、えっと、こればっかりは(実物を)持ってきました。

(表紙を見せながら)ますむらひろしさんの『銀河鉄道の夜』。漫画です、全4巻。これを最近、4巻まで揃えました。銀河鉄道の夜、まあ宮沢賢治の超有名な物語なんだけれども、みんな知ってるよね。ますむらひろしさんの銀河鉄道の夜って漫画は、主人公が猫なんですよ。ジョバンニとカンパネルラが猫になってて、すごく好きなんだよね。で、色もめちゃくちゃ綺麗だし。この銀河鉄道の夜はめちゃくちゃおすすめです。4冊で終わるので、ぜひみんな機会があったら…あんまり本屋さんで売ってないかもしれないけど、取り寄せてなりなんなりして。第4巻なんてもう…泣けるよ。本当に。

あと、俺らしいというか、80年代の雑誌を最近集めてるんですね。で、これは「FP」っていう、85年かなぁ?85、86年だと思うんだけど、学研から出ている雑誌で、これは「デザインビジネス情報誌」っていうふうに書いてあるんだけれども。80年代の雑誌って、すごくお金がかかってんですよ。写真とか印刷とかも、今よりも全然綺麗にできてて。なんかまあ、全編カラーなのは当たり前で、写真が非常に良いと。このFPっていう雑誌を、神保町の古本屋さんとか巡って買ったりとかしてて。(FPの表紙を見せながら)これ、もうド・ポストモダンって感じでしょ?時代的にもなんか、80年代のこういうポストモダンなデザインが、ビビッドな資料としてもすごくいいし、ね。すごく面白い雑誌なんですよ。っていうね。

えっとこの、FPって雑誌と銀河鉄道の夜と。あとはそうだなぁ?これもせっかくだから紹介しようかな。おそらく日本で結構俺が尊敬している人トップ3に入ると思うんだけど、松岡正剛さんっていう伝説の編集者がいるんですけれど。その人が70年代・80年代にやっていた、「遊」、遊びって書いて遊(ゆう)っていう冊子があって。それのこういう(『イメージの遊学 遊談』の表示を見せながら)別冊みたいな?プラネタリー・ブックスシリーズからだったと思うんだけど、別冊みたいなシリーズがあって。これもすごく面白い文芸誌です。「言語で言語を解き放つ」とか、「自分の前のイメージへ」とか。「コスモスとカオスの間」とか、「イマジネーションに遊ぶ」とか、目次だけでもすごく面白そうだし、なんか俺が影響受けてそうな雰囲気あるでしょう?(笑)そう、松岡正剛さんの昔のこういう、刊行していた雑誌とかを結構集めて、読んでます。

えーっと…

「新譜、好きじゃなくなっちゃってたらどうしようって怖くて聞けなかったんですけど、意を決して聞いたら、めちゃくちゃ好きで安心しました。門田さんは、好きだった音楽を嫌いになったことはありますか?」

好きだった音楽は多分ね、嫌いにならないと思うんだよね。「そうじゃない」時はある。あるんだよ?タイミングとして。だけれども、一回好きになったものって、絶対に自分の抜けないところに刺さっているはずだから、その隙間って多分狭くはならないと思うんだよ。だから一回刺さったもの、楔になったものって、「そうじゃない」タイミングはあっても、抜けないはずだから。好き…やっぱりずっと好きだと思う。BURGER NUDS好きだったってなったら、ずっとBURGER NUDS好きだと思うし。でも、大人になる過程でいつか、聞かないでいいタイミングはあるんだよ、きっと。だけれども、一回好きになったらば、もう多分好きじゃん?タイミングの問題だと思うな、それは。俺は嫌いになった曲はないかな。そうじゃないなって時だけ。

BURGER NUDSはライブをやりますか?」 「BURGER NUDSはまたライブしますか?」

そうね、これに関しては、あのー、武瑠と話はしている。うーん、これ…まぁ、複雑な問題でさ。やりたいんだけれども…まあ何回もこういうところで話していると思うんだけれども、BURGER NUDSマルジュンと連絡が取れないから、やれないんだよ。だから、ちょっとねー、でも…わかんない。やるかもしれないね。なんか違う形で。

「門田さんこんばんは。新曲が聴けたこととても嬉しく思っています。今の門田さんらしい曲や、PtM、GDHMの片鱗が見え隠れする曲など、公開から毎日聞いています。今でも音楽活動し、新しい曲を届けてくれることを心から感謝しています。ひとつ、私は世界で一番BURGER NUDSが好きなんですが、時がずいぶん経ってしまったからか、あんまり面影はなくなってしまったように感じます。それは門田さんが今と未来を追い続けているのだから、しょうがないことだとは思いますが、少し寂しいです。門田さんは、曲を作る時どんなことを考えていますか?教えてください。」

この質問は今話したことに近くて。BURGER NUDSがずっと好きでいてくれることは本当に嬉しいし、それはね、多分ずっとあなたの中で、世界で一番BURGER NUDSが好きだっていうふうに言ってくれるのは、本当に、変わらないでほしいなって思う。それは、エゴとして。うん。でもさあ、門田匡陽で音源を作っているときに、BURGER NUDSには絶対にならない。BURGER NUDSのエッセンスの中で、ここだけ持ってこようとかっていうふうな作り方をしているから、だからBURGER NUDSとはまた違う表現の仕方をしているだけで、俺は今でも全然BURGER NUDSやろうつったらバーガーっぽい曲を作るよ。そこは失ってないから大丈夫。そこは何も変わらない。武瑠がいたらそうなるよ。マルジュンと武瑠がいたらね。

そうね、だから今の話の続きなんだけど、マルジュンが連絡取れないからね。でもおそらく、何かしらのレールが動いていると思うんだ。みんなも寂しいでしょ?俺も本当に寂しいんだよ。バーガーにしろグッドドッグにしろ、サブスクにいないじゃない?今もう動いてもらってるから、今年中というか、できればもっと全然早いタイミングで、バーガーの曲はサブスク解禁してもらえるんじゃないかなと思う。これはビッグニュースかもね。そう、バーガーの曲はサブスク解禁まであと一歩っていうところまで来ております。えー、グッドドッグに関しても、まあ、ぶっちゃけて言ってしまうと、当時僕らがいたtearbrudge productionっていう…avexだったんだけれども、そこのボスに相談はしてて。でもまあ、その人ももう今avexにいないから。実際avex側にかけあってくれてはいるんだけど、ちょっと動きが遅いねっていう感じ。でもまあ、バーガーに関してはね、おそらくサブスク解禁にできるから。そのタイミングで、何らかの形でBURGER NUDSとして出ていきたいなとは思ってる。

ただ、迷うよね。オリジナルメンバーにずっとこだわってやっていくことが正解だと思うんだよ、やっぱ。でも、マルジュンと連絡が取れない中、俺とタケルと二人で誰かサポートのベースを入れてBURGER NUDSをやることに、なんかこう…自分らが面白さとか、リアリティを感じられるかどうか。他のバンドとか、結構メンバーチェンジしたり、サポート入れたりしてバンド活動を続けていくってことは、当たり前だと思うんだけれども。どうもねー。ちょっとまだ、そこは俺一人じゃ答え出せないから、もう少しみんなで考えたいなと思う。ただなんか、武瑠と二人でBURGER NUDSやりながら、マルジュン帰ってこいっていうライブの仕方をしても、面白いのかなとかっていう気がしてるんだけどね。まあ、正直に話すとそんな感じかな。

メレンゲとのツーマン見にいきました。最高でした。」良かったよね、メレンゲも相変わらずすげー曲いいし、演奏も良かった。「そこでアートスクールの木下理樹さんらしき人を見かけたんですが、来てらっしゃったんですか?」

リッキーはね、来てくれてました。久しぶりに会えて嬉しかったなー、俺。いろんな話をしたよ。こういう今、みんなに相談したような話も相談したりとかしてね(笑)

「門田さんがアレンジを考える時のフローをぜひ聞いてみたいです。曲作りの段階でどれくらいの音像が見えているのか、どの楽器をどう鳴らすかについて、どんな考えで選択されているのか。感覚的な部分、音楽理論的な部分、両方からお伺いしたいです」

感覚的な部分はさっき話したからいいよね?えーっと、アレンジを考える時のフローっていうことで言ったらば、俺は音楽的に「アレンジ」ということは、全く頭の中から消してます。できるんだけどね?音楽的にこうした方が正解だなとか、こういうコードの、この和音を入れた方が美しいなとかっていうのは、俺の中では全然大したことではなくて、そこの部分はあんまり重要視してないんだよ。で、やりたくないなっていう方法だけいっぱいあって、そのやりたくない方法を取らなければ、必然的にアレンジの方法って結構固まるんだよね。

例えば、「丸の内」…なんだっけ、椎名林檎さんの曲、「丸の内サディスティック」だっけ?の、コード進行、II-V-Iコード進行で曲を作らないとか。今って結構ヒット曲って、ほとんどあれじゃん。もうああいうコード進行いいでしょって思ってるから、絶対にあのコード進行使わないとか。あと、ドラムの音をチャチくしないとか。ちゃんと軽くない、ボトムの音で曲にするとか。あと、無駄に音数を詰めないとか。そういうやりたくないことがめちゃくちゃあるの。サビに入る前にsus4にする、コードをsus4っていうコード進行にしないとか。やりたくないなーと思ってることが100個ぐらいあって、その100個をやらないと、自然的にアレンジのフローラインっていうのはできてきて。

あとはちゃんと、ストーリーとバトンってのがあって。今、このギターがこういうふうに繋げたバトンを、ここのパートでは歌がそれを担う、今度そのパートをスネアが担う、今度それをベースが担うみたいな、その音のバトン交換っていうのが、ちゃんとつなぎ目がきれいになっているかってことを、デザインしていくって感じ。だから、結構デザインに近いんだ。曲線を…絵を描くときに線を描くでしょ?その線のつなぎ目が見えないように、きれいに、いろんな楽器をそのバトンの中にバトンタッチしていくみたいな。だから、アレンジというよりデザインに近いんだよね。ここはこの色味だからこっちに統一するとか、ちょっとわかりにくいかもしれないな、ごめん。でも、音のストーリーラインをちゃんとつなげていくってのが一番重要で、俺は一番そこを大事にしているかな。

今、このギターが鳴っている意味って何だと思う?とかってことをよく考える。例えば…詞だけではないんだよ、その音の曲の中でその言いたいことを言っているのって。割とその辺は考えていて、「City Pop」とか、サビでずっとピッキングハーモニクスっていうのをやっているんだけど(演奏する)…アコースティックギターだとあんまり鳴らないね。これは「切り、咲いた」か。「City Popーとか「切り、裂いた」とかではこういうのを入れているんだけど、なんでこういう風にしているのかっていったら、音楽的にこれしたいからやっているんじゃないんだよね。これはなんかこう、聞こえないけど、言葉にはしてないんだけど、心の中での悲鳴がこういう風に鳴っていたっていうのが、それがこのピッキングハーモニクスの音が一番近かったから、それをやっているって感じ。

俺の場合、アレンジっていうか、全部そういったようなデザインなので、音楽的に必要だからそれを入れているっていうことでは、あんまりないっていうことです。「これ、言葉にしていないところ、まだここで言葉にできるな、音にできるな、形にできるな」ってなったアレンジを、いつもするようにしている。どう?分かりにくかったらごめん。

ちょっとやってみようか。

(演奏:City Pop)

City Popでした。どうもありがとう。

そうだね…「ほんとは売れたいと思っていますか?門田さんの音楽をもっとたくさんの人に聴いてほしいので、私は売れてほしいです」

ありがとうございます(笑)売れたいのかなぁ?どうだろうなあ。えっと、たくさんの人に聴いてもらいたいなとは思っています、僕は。でも、売れるために頑張りたくないんだよな。今のままで売れれば一番いいんだけどね。売れたいよ?売れて、音楽以外の仕事を、もっと気軽なペースでやれるようになったら最高だなーと。音楽の才能はあるんだけどね、俺は金を稼ぐ才能がないからね。みんなと一緒に、普通に仕事してるのさ。

3月15日…昨日まで結構忙しくて大変だったよ。昨日は4軒ぐらい飲みに行って。立食の懇談会があって。その後に、あるプロジェクトが終わったので、打ち上げをチームでしたのね、中華料理屋さんで。その時もすでに、俺はかなり飲んでて酔っぱらってたから、中華料理屋でずっと寝ててさ。その後、六本木の知り合いがやってるバーに行って、飲んで。その時はコーラーとコークハイにしたけどね。で、その後、一番仲がいい上司と二人で、六本木から乃木坂に歩いて帰ったんだけど、ミッドタウンの向かいの通りを左に入っていくと、串カツ田中があるんだよ。その串カツ田中に俺たちはね、困ったら行くんだけど。さすがにもう、その時間串カツ田中をやってなくって、ラストオーダー終わっちゃいましたって言われて。当たり前だよね、4軒目だからね。もう酔っぱらってるからさ、そんな判断もできなかったんだろうね。串カツ田中は行けないから、そのむかいにガールズバーがいっぱい入ってるビルの、1階と2階が居酒屋になってて。そこにね、おとといも行って、昨日も行った。で、1階のその居酒屋で、牡蠣を食べたんだけど、ああ、やっぱ美味しかったな。こう、酒飲んだ後の生牡蠣はいいね。ちょっと生き返るというか。串カツじゃなくてよかったよ(笑)

ああ、そうそう。えーと…

「こんにちは。曲作りについて教えてください。いつも思い出の風景に曲を作るとおっしゃっていたかと思いますが、今回も音や詩は同じように作りましたでしょうか。曲作りに興味があり、どんな風に作っているのか知りたいので、どうか教えてください。よろしくお願いします。新譜がすごーく最高でした。本気で感動しました。ちなみに、純粋な人と僕は出会ったことがないのですが、存在しますかね?付き合った彼女には、つい先月二股かけられて別れました。多分、僕はそういう女性を見分けられない気がします。希望を持って生きていていいでしょうか?(笑) 門田さんのアルバムを聴いて、希望を捨てずに生きていきたいです。」

前半の質問はちょっと難しいので、後半の質問は簡単なので答えると、君の二股をかけた彼女はめちゃくちゃ純粋な人だったんじゃないの?己の欲に対して純粋だったっていうことだよね。純粋って、純粋無垢っていうことと、もう一つ意味があるとしたら、本質だと思っているんだけれども。本質に素直だってことも、それはもう、純粋ってことでいいんじゃないの?だからまあ、「純粋な人と僕は出会ったことがないのですが」、存在しますよ。君のその彼女は純粋だったんですよ。いい悪いは置いといてだよ?いい悪いは置いといて、純粋だったってことでいいんじゃない。「希望持ってきていいでしょうか?」それはもう希望しかないでしょ、生きていく以上。悲しみを持って、悲観的な態度で生きていく暇も時間もねえぞ。本当に(笑)

「思い出の風景に曲を作るとおっしゃっていたかと思いますが、今回も音や詩は同じように作りましたでしょうか」

うん、まあそうなんだけど、あんまりそういう話をすると、曲がパーソナルなものになってしまうから、あんまりしたくないんで、一曲だけ、まあこれは良いかと思っている曲があって。「慈しみ」かな。「慈しみだけで頷くから」は、完全にもう、思い出の風景に曲をつけたという感じで。おととし親父が亡くなったんだけど、親父はもう何年も、いつ死んでもおかしくない状態だったの。で、そのことを全然念頭に置いてはなかったんだけれども…。あごめん、だからちょっと話がずれるね、話がずれてしまうな…まあいいか。「慈しみ」を作った時、親父のことを考えていたわけじゃないんだけど、親父が死ぬ一日前に会いに行って、5分間だけ会えたんだよ。その5分間の間に、もう意識はなくなる、というところで、すごくはっきりと俺の顔を見て、「まあ…生きててよかったと思うよ」って笑ったの。それがね、すげえかっこよかったんだよね。大したもんだなと思って。で、次の日の朝がた、親父が亡くなったんだけど、それを見届けた瞬間に、悲しくなくて。病室を出た瞬間に、「慈しみ」が流れた、頭の中で。(イントロのフレーズを歌い)で、頭の中にずっと「慈しみ」が流れてて。「意味のないままで 最高の状態で頷」いてたなと思ってさ。それは思い出の風景に曲をつけるというよりかは、忘れられない思い出の風景の中に曲があった、か。逆パターンだなっていうのがあって、すごく印象的だったな。これはでも、全然ウェットな話じゃないよ。俺、悲しくはなかったから。よかったなと思って。うん。

「ツアー東京行きます。楽しみにしております。」

どうもありがとうございます。そうそうそう、今日はそろそろ遅いんだよね、あと1曲くらいやって帰ろうかと…もう帰ってんのか?(笑)終わろうかなと思ってるんだけれども。ちょっと、他の質問はまた次回に答えます。次回は、来週か再来週のまた週末に、またインスタライブをやろうと思ってるんです。せっかく久しぶりにツアーがあるから、名古屋も大阪も、一人でも多くの人に来てもらいたくて。半分プロモーションというか、こうやってみんなの前で出ていく機会を作りたいなって正直思ってて。なんで、来週、再来週とツアーが始まるまでは、頑張って週に1回くらいこういう感じでみんなの前に出ていこうと思っているので、次の質問には、また来週答えます。大阪と名古屋ね。みんな、ぜひぜひ遊びに来てください。本当に久しぶりだからね、忘れられてるんじゃないかと思って心配だよ。名古屋はUPSET。俺と名古屋と言えばUPSETだよね。UPSETはいいんだ、本当。大阪は2nd Lineでやります。2nd Lineはグッドドッグの時からずっとお世話になっている、線路の下にあるライブハウスで。

実は、大阪にはtai_taiがギターで参加してくれます。tai_taiは今回メタバースのPVを2曲(3曲)作ってくれているディレクターなんだけれども、実はtai_taiは元々ギタリストで。俺、大地と一緒にイギリスに短期留学している時に、イギリスで出会ったやつなんだよ。めちゃくちゃギターが上手くて、「すたーてぃんぐおーばぁー」を作った時にも、途中の「テレレレン〜」ってギターソロあるでしょ?ああいうのは、絶対俺よりtai_taiの方が上手いから、弾いてってお願いして弾いてもらったんだけど。そう、あとはグッドドッグの「Most beautiful in the world」でもギターを結構弾いてくれていて、「Sweet Heart of Moon」とか「ユートピア」とかでギターを弾いてくれています。うわーリードギターっぽいなー、っていうフレーズがあったとしたらば、それは俺じゃなくてtai_taiが、その頃弾いてました。Pretty Little HorsesとかBit by Bitは全部俺だったかな。あ、そうだ、あと「can you feel?」か。「(can you feel?) ~Most beautiful in the world~」のリードギターもtai_taiが弾いてくれてました。

というわけで、今日はあと一曲、これをやって終わりにしようかな。えっと、「ニューアルバムのPure、すごく良いです。「(con)crete」のボーカルがとても優しく歌われていて、不安や心細い気持ちを包み込んでくれるような気がしました。」という感想をいただきました。どうもありがとう。

(演奏: 「(con)crete」)

みんな1時間以上も付き合ってくれて、どうもありがとうね。また来週。

(文字起こし終了)