Records and remembrance

the report of Masaaki Monden 門田匡陽氏関連の情報を集めています。※非公式

2012年セルフカバープロジェクトについてのメモ

概要

  • 2012年5月、当時サポートを務めていたミュージシャンや元Good Dog Happy Menメンバーとともに、2012年12月発売予定でBURGER NUDSGood Dog Happy Menの曲をセルフカバーするプロジェクトが行われていた。しかし、門田が内容に納得がいかず、2012年末に制作を断念。お蔵入りとなる。
  • 以下は当時Twitterで報告された制作開始コメントや、スタジオ録音風景、その後インタビューで答えた断念した理由の時系列順に箇条書きにしたもの。

時系列順の整理

  • 2012/5/18、門田は次のライブ(『楽園(utopia)の追放者たち vol.1』)後に制作に入るつもりであるとTwitterにて発表。また、ニュースサイトでは同時にそれが「2012年12月上旬」発売の「価格:3,000円」というフルアルバム相当の作品になる予定であると報じられた。
  • 2012/5/27開催の自主企画イベント『楽園(utopia)の追放者たち vol.1』において、maryne(Ba.)と水野(Dr.)が録音に参加したと思われる『fructose』のデモ音源が販売される(Fructoseも収録想定だった?)
  • 6月中旬〜8月中旬に、Twitterにて、スタジオ録音が進んでいることが伝えられる
  • 9月、夏に入ってから門田が体調不良であったことを理由に、9月に予定されていた2つのライブがキャンセルされる。また、その後録音された音源についての言及がされなくなる
    • (9/8)
    • 7月あたりから持病の群発頭痛についての言及があった
  • 11月、水野と "I Will Say Good Bye" を結成し、ライブを行うことを突如発表。
    • (11/2)
  • 12月になっても、当初同月発売予定であった新作についてのアナウンスはなかった。
  • 翌年2013年、White White Whiteリリース時のインタビューにおいて、2012年に行われたレコーディングセッションは、BURGER NUDSGood Dog Happy Menの曲を再録音するプロジェクトであり、その内容に納得がいかなかったためにレコーディングを断念していたことを明かす。
    • 帰る場所のない美しさは煌めく音へと姿を変え、長い序章に終わりを告げる Poet-type.M | JUNGLE☆LIFE
      • 引用: 「去年の夏にレコーディングはしていたんだけど、その作品にはBURGER NUDSGood Dog Happy Men(以下グッドドッグ)の曲もいくつか入れようという話があって。でもいざ曲に向き合うと、「これはやっちゃダメだな」と思ったんだよね。」「俺の中ではBURGER NUDSからグッドドッグを経て今に至るまで、どの曲も終わっていないんだよね。レコーディングするにあたって再び曲と向き合った時に初めて、そのことに気付いた。そういう曲を今再びレコーディングするということは、一度死んだことにしてしまうようなもので。それに対して、自分の心の中ですごく抵抗があったんだと思う。」「既に企画自体は動き始めちゃっていたから、どうしようかと本当に迷って。でも「これは音楽になっていない」と思ったので、結果的に前のレーベルにはすごく迷惑をかけてしまったんだけど、もう無理だと伝えたんだよね。その時の体験が元で体調を崩して、イベント出演をキャンセルしちゃったりとかもして…それがちょうど1年くらい前のことかな。」
    • 生粋の芸術家、門田匡陽(Poet-type.M)の世界 - インタビュー : CINRA.NET
      • 引用: 「『Nobody Knows My Name』(...)をリリースする直前に震災があったんですけど(...)僕自身今自分がどこにいるのかを定めないといけなかったので、自分が通ってきた足跡を今の自分で奏でてみたいと思ったんです。そしてそれを、僕とは違う価値観の人がどう見るのかなとも思って。」「去年の夏にレコーディングをしたんですけど、実際にやってみたら、まったく音楽にはならなかったんです。わかりやすく言ったら、10年前の新聞を見て、「10年前はこんなことがあったね」って、ノスタルジーとして思い返すだけのものだった。それは一番やっちゃいけないことだと思ったから、いろんな人に迷惑かけたけど、「申し訳ありませんでした」って心からお詫びをして、そこでやめました。セルフィッシュでしたね。」
    • 2010年のソロ活動開始時よりBURGER NUDSGood Dog Happy Menの楽曲はライブで演奏されており、レパートリーの中から完成度の高いものを録音していたと推定できる。*1
  • その後2021年現在に至るまで、このとき録音された音源は発表されていない。

*1: 演奏頻度が高かったのは「エコー」「boys in blue」「Bit by bit」など